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ジョブ実行時の入出力先選択に関する注意事項

(2017.11.09) 

FOCUSスパコン利用者各位

平素はFOCUSスパコンをご利用いただき、誠にありがとうございます。

10月27日に発生したNAS1障害に関してはユーザの皆様にご迷惑をおかけし、
申し訳ありませんでした。

本障害はハードウェア性能を超えたI/O負荷が起因となっています。
つきましては、下記の各ストレージ領域の特性等をご理解の上
ジョブ実行いただきますようお願いいたします。

■演算ノードから利用可能なストレージ領域のI/O性能
・/work (演算ノードローカルストレージ):バンド幅を実行ジョブにて占有
・/home2(分散ファイルシステム)     :システム全体で11GB/s、プロセスあたり1GB/s
・/home1(NASストレージシステム)    :システム全体で500MB/s

各ストレージの書込み性能については、クイックリファレンスにまとめて
おりますのでこちらもご参照ください。
http://www.j-focus.jp/quickreference/qref201601/#005


上記特性をご理解いただき、入出力領域を選択してください。

■/work利用の推奨と注意点
大規模I/Oが発生するジョブについては、可能な限り/workをご利用ください。
保存領域および通信領域は実行ジョブにて占有するため、他ユーザ、他ジョブの
影響を受けないとともに影響を与えることもありません。
利用の際は以下の点をご留意ください。
/workはジョブ終了時に中のデータが全て削除されますので、結合後のファイル等
必要なデータがある場合はジョブスクリプト内で/home2等への転送が必要となります。
キューの最長実行時間に達してしまい、データの転送が完了する前にジョブが
終了してしまうと計算結果のデータが失われてしまいますので、余裕を持って
転送時間を確保することを推奨します。

/workの利用が困難な場合は、I/O性能の高い/home2の利用をご検討ください。
(/home2利用には10GB・月あたり600円かかります。利用の際はOKBizからご連絡ください。)


■再発防止に係るお願い
同様の障害発生および障害発生時の影響を最小限に留めるべく、
システム構成・運用方法の見直しを進めています。

ただし、システム側から/home1等ストレージ領域に対する入出力制限を実施した場合、
皆様の実行ジョブの大幅な遅延や実行不可の多発が予想されるため、システム側からの制限は
実施いたしません。
安定した利用環境の提供と維持のため皆様のご協力をお願いいたします。
なお、利用者に起因する障害が発生した場合、約款に定めるとおり
損害にかかる費用を請求する場合がありますのでご注意ください。

多くの利用者の方に円滑にご利用いただくため、前述の各種ストレージ
特性へのご理解と、入出力先の選択にご協力いただきますようよろしくお願い申し上げます。


<本件に関するお問い合わせ先>
OKBizからお問い合わせください
https://secure.okbiz.okwave.jp/focus/


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