HPCIアクセスポイント神戸(AP神戸)とは
スーパーコンピュータ「富岳」及び「富岳」以外のHPCIの産業利用拠点です。2室の作業用個室には、高速回線で「富岳」施設と直結したワークステーションと利用端末、インターネット接続による「富岳」以外のHPCIの利用端末を完備。手厚い利用支援や高セキュリティも提供し、「富岳」をはじめとするHPCIを利用する企業様を強力にサポートします。
◎「富岳」の活用増大に応じたデータ量増大に対応
◎「富岳」の巨大データ転送で限られた時間内での転送を希望する企業ニーズに対応
「富岳」とAP神戸間は合計転送バンド幅40Gbps(10Gbps×4)の高速回線で直結、「富岳」から高速・円滑なデータ転送が可能です。
「富岳」をご利用の際はぜひご活用ください。

作業用個室A室

作業用個室B室
HPCIアクセスポイント神戸(AP神戸)の特色
誰にも見られない環境で「富岳」を使いたい
「富岳」と同様の作業環境が必要だが、「富岳」を利用していることを第三者に知られたくない。
計算中のディスプレイを誰にも見られたくないといった希望を持つ企業様のニーズに応えます。AP神戸エリアに入室するためのIC鍵と、作業用個室に入るための物理鍵で、二重のセキュリティが確保されており、入退室ログの確認も可能です。AP神戸に至る通路は24時間監視カメラによる監視記録が取られており、警備員によるモニターチェックが行われています。秘匿性を保ちながら、「富岳」をフル活用していただけます。
高速・快適に「富岳」を使いたい
処理用ワークステーションは「富岳」と40GbEthernet(10Gbps×4)で直結されているため、応答時間、データ転送時間が短く、快適な作業が可能。ジョブ管理用端末は複数のOS(Mac/Windows/Linux)を備えていますので、使い慣れたOSで「富岳」のジョブ管理ができます。
大規模データ入出力やプリポスト処理を行いたい
大容量メモリを搭載したワークステーション(16コア256GBまたは512GB)を用意しています。
社内の計算環境では処理が困難な大規模データの入出力作業やプリポスト作業も快適に行っていただけます。
また、AVS/Express, EnSight等の商用プリポストソフトウェアをLinuxワークステーションに導入しており、無償でご利用いただけます。
専門家の丁寧なサポートが必要だ
高並列計算の支援や大規模データ入出力の支援を行う専門の技術スタッフが常駐し、産業界特有のサポートニーズにきめ細かに対応します。AP神戸のある建物は「理研計算科学研究センター」と渡り廊下で直結しており、登録機関の支援員から本格的な利用支援を受ける場合、その調整まできめ細かに行います。
遠隔からAP神戸を利用したい
個人電子証明書を利用したSSL-VPN接続で自社からリモートで安全にAP神戸を利用できます。
AP神戸ネットワークにログイン後、「富岳」データをAP神戸機器に接続した貸出ストレージに転送できます。
ユーザによる転送終了後に、AP神戸事務局がストレージを宅配便で発送します。
ネットワーク概念図
利用事例
~こんな時に有効です~
・「富岳」の計算結果の解析を手元の計算資源で実施するも、事業所ネットワーク接続環境ではデータ転送に非現実的な日数を要する場合
・半年間、1年間の「富岳」利用で蓄積した数百TBのデータを退避する場合
→【例:10TBの転送】
事業所ネットワーク経由の場合
1Gbps接続
所要想定時間 10~125日程度
AP神戸経由の場合
40Gbps接続
所要想定時間 2時間程度
●「富岳」とAP神戸間は合計転送バンド幅40Gbps(10Gpbs×4)の高速回線で直結、「富岳」から高速・円滑なデータ転送が可能です。
●AP神戸では「富岳」の/dataストレージ上のデータをAP神戸のプリポストおよびデータ転送用ワークステーションに接続した外付けディスクに直接コピーすることが可能です。
●2GB/sでの読み書き性能を持つ、高性能データ転送用ポータブルSSD(2TB)の無償貸出しも実施しております。
●コピーが完了したSSDはAP神戸事務局が宅配便で発送します。
お問い合わせ先
計算科学振興財団 HPCIアクセスポイント神戸窓口
E-mail: kobe-ap [at]j-focus.or.jp ([at]を@に変更して下さい)