平成28年度第1回産業用クラウドスパコン利用推進協力会開催のご報告
平成28年7月28日(木) 「平成28年度第1回産業用クラウドスパコン利用推進協力会(利推協)」 を当財団セミナー室にて
開催いたしました。今回28名の方にご参集いただきました。
* 只今 「 平成28年度FOCUS賛助会員 」 を募集しております。
詳しくは、こちら をご覧下さい。
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≪ 内 容 ≫
1.産業用ゴムベルト構造解析へのスパコン・オープンソースCAE適用の試み(三ツ星ベルト(株))
三ツ星ベルト(株)は、産業用ゴムベルトの開発にFEM(有限要素法)による構造解析を利用され
ており、今回FOCUSスパコン等での商用ソフトを用いた変速ベルトの応力解析と自動車エンジン用
Vリブドベルトの摩耗解析事例の報告がありました。 また、オープンソースCAEソフトウェアの
活用も検討されており、構造解析系のFrontISTRおよびSalome-Mecaの取組を紹介いただきました。
商用ソフト/オープンソフトの利用状況・使い分けに関して、活発な意見交換がありました。
2.「スーパーコンピューテング技術の利用と今後の展開
~「京」/ポスト「京」の最新情報から~(理化学研究所 計算科学研究機構)
「京」のこれまでの利活用の概括に続き、ポスト「京」の開発目標とハイエンドHPCが可能に
する新しい分野の紹介、特に「情報統合型物質・材料開発イニシアティブ」活動につき報告が
ありました。
質疑応答では、ポスト「京」への移行方針の確認や大規模計算に伴うデータ/ストレージの重要
性について、「京」利用企業の観点からの要望・指摘がありました。
3.2016年度FOCUSスパコン増強(F,Hシステム追加)と新サービス紹介(計算科学振興財団)
10月から提供するFOCUSスパコンの増強計画(F,Hシステム)、新規講習会およびクラウド
ストレージサービス等につきご説明しました。
4.懇親会
ご多忙にもかかわらず、多数の方に懇親会にご参加いただき、会員相互の交流・情報交換等を
図っていただきました。
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今回はユーザ講演を皮切りに、各講演とも活発な意見交換ができ、非常に有意義なものになったと自負しております。
今後も賛助会員の皆様の交流やご意見を頂戴する場として本会を定期的に開催するとともに、「京」をはじめとするHPCIが
産業界にとって利用しやすい制度となるよう産業界の意見聴取・集約や提言等に積極的に取り組んでまいります。