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スーパーコンピュータ「富岳」の産業課題(2022年10月~)に採択

 
公益財団法人計算科学振興財団(FOCUS)は、2022年度HPCIシステム利用研究課題(「富岳」産業利用枠について、国立研究開発法人理化学研究所 計算科学研究センター(R-CCS)を代表とする研究チーム(研究課題代表者 庄司文由))の構成メンバとして応募し、このたび採択されました。

本研究課題は「計算化学アプリケーション利用者向け計算サービスの開発と実証」をテーマに、素材開発や化学反応の研究など、スーパーコンピュータ「富岳」を活用した計算化学アプリケーションの利用者向けサービス開発を行う機関およびサービスの利用実証を担う機関の共同プロジェクトとして実施されるものです。研究期間は2022年10月~2023年9月の1年間で、FOCUSは12の構成メンバ機関のひとつとして、特にサービス利用実証を担う企業等の開拓とマーケティング他を通して、プロジェクトの推進と成果創出に寄与する予定です。

FOCUSを含む課題全体としての実施研究項目は、以下のとおりです。
(1)化学反応経路探索を自動的に実行できるツールの開発、富岳向けの整備
(2)「富岳」向けに整備中のオープンソースベースの計算化学アプリケーションソフトウェアの簡便な実行をサポートする環境の整備
(3)理化学研究所が開発中のワークフローツールをベースに、計算化学アプリケーション実行に関するデータ準備、実行、計算結果の処理・可視化、ファイル転送等の複数処理の流れを直感的に作成・操作できる環境の高度化
(4)整備された計算化学アプリケーション利用者向けの計算サービス利用実証

本研究では、計算化学アプリケーション用のサービスを、多様な企業利用者等に試行・評価いただくことで、「富岳」等の産業利用促進、民間事業者の参入促進によるサービス多様化、多様なニーズに対応する重層的/透過的な計算基盤の確立を目指しています。

FOCUSは、理化学研究所R-CCSと事業者11機関の連携により2020~2021年度に実施された「富岳」クラウド的利用の共同研究の中核機関として、企業等の「富岳」試行利用、アプリケーションソフトウェアの評価・活用推進を先行的に実施した実績を有しています。

今回の研究課題においては、そこで得られた利用者開拓、技術支援等の経験・ノウハウも活用して、多様なサービス創出と利用者拡大を推進し、スーパーコンピュータの産業利用促進と企業価値向上に貢献してゆく所存です。  
 


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