2019年度第2回産業用クラウドスパコン利用推進協力会(賛助会員交流会)開催のご報告
「2019年度第2回産業用クラウドスパコン利用推進協力会(賛助会員交流会)」 を、2月7日(金) TKP品川カンファレンスセンターにて開催いたしました。
今回22名の方にご参集いただきました。
* 只今 「2020年度FOCUS賛助会員 」 を募集しております。
詳しくは、こちら をご覧下さい。
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≪ プログラム ≫
≪ 内 容 ≫
1. 講演
【特別講演】
□近畿大学 理工学部 電気電子工学科 准教授 柏尾 知明 様
「白色LEDの光線追跡シミュレーションと機械学習によるサロゲートモデリング」と題して、白色LED設計においては設計パラメータの組み合せの数が無数にあり、当該設計パラメータの最適化問題に機械学習(ニューラルネットワーク)を用いた研究テーマについて紹介戴きました。最近の研究テーマである、白色LEDパッケージングの光学特性予測、 さらにはサロゲートモデリング(シミュレーションの代理モデル)への応用等、実例を挙げて解説して戴きました。
【事例講演】
「企業におけるHPC高度利用の取り組みと事例紹介」をテーマに2名の方に事例発表して戴きました。
□講演1:富士電機株式会社 金子 公寿 様
「多目的最適化を利用した空冷機器の熱と騒音の検討」と題し、機器の小型化による発熱密度の増加(温度上昇)と空冷方式では送風量を増やした事による騒音増加が生じ、このため空冷機器の冷却設計では熱と騒音のトレードオフの課題解決が必要で、この対策成果として最適化ツールを用いたシミュレーション結果を報告して戴きました。
□講演2:アズビル株式会社 仁田 正史 様
「大規模HPC解析の取組と「京」での非定常CFD解析事例」と題し、FOCUSスパコンでの試行を経て、オンプレミス環境から短期間でスーパーコンピューター「京」利用へとHPC利用環境を進化した経緯の概括後、調節弁のキャビテーション(気泡の発生)の流れの特性をLES解析により予測し大幅な効果が得られた結果を報告して戴きました。
講演後の参加企業様や講演者とのディスカッションでは、技術研究や高度HPC利用環境整備等の取り組みに関して活発な意見交換を行うことができました。
参加者にとっていずれも有意義な事例であり、最新の解析手法やHPC利用環境整備に関する知見を広げていただけたのではと考えます。
2. 財団からの情報提供
「FOCUSの事業展開について」と題し、「富岳」共用を見据えた環境準備、人材開発や2020年度利用改定等につきご紹介しました。
3.別会場にて会員様・財団との情報交換等にご活用いただくネットワーキングの場を設けました。
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今後も賛助会員・講師の皆様の交流・情報交換やご意見を頂戴する場として本会を定期的に開催するとともに、産業界の意見聴取・集約や提言等に積極的に取り組んでまいります。