FOCUSスパコン利用者様の声_エドワーズ株式会社
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『FOCUSスパコンの利用前に利用講習会を受講したことにより、スパコンを使う上での全体像がかなり見え、その結果、FOCUSスパコンに取り組んでみようという気持ちになりました。』
『スパコンを使えるようになったおかげで新しいシミュレーション技術を導入できました。』 |
エドワーズ株式会社様は、真空ポンプと除害装置のトップブランドメーカー・英国エドワーズの日本法人として1971年に事業を開始されました。現在、千葉県八千代市に本社・工場を置き、真空ポンプおよび排ガス処理装置の製造・開発設計・販売・サービスをおこなっている総合メーカーです。
FOCUSスパコンは、2024年度よりご利用いただき、現在は複数の部署で活用いただいております。この度、エドワーズ株式会社様にて初めてFOCUSスパコンを利用され社内の標準化に取り組まれている、コアテクノロジー部 吉原菜穂子様に利用開始の経緯や当時のご苦労などについてお話を伺いました。
FOCUSスパコン利用前に抱えていた課題
社内のワークステーションで流体シミュレーションを実行すると非常に計算に時間がかかり、メモリオーバーで落ちていました。また、かなり簡易的なモデルでシミュレーションをしても時間がギリギリだったり、時間が押したりしている状態だったため、これから行おうとしている計算は、社内のワークステーションでは処理が難しいかと思い、スーパーコンピュータを探しました。選択肢としては、クラウドにするか、ワークステーションをもっとハイスペックなものにするか、HPCIを使うかの三択で、比較し検証を行いました。
FOCUSスパコン選定の理由・決め手
自社ワークステーションでツールのインストールが大変でした。そして、Linux利用の経験がない中、スパコンにインストールすることは、さらに困難になると思っていました。そこで、『伴走型利用支援』という、利用支援の手厚いサービスがあるHPCIの利用を決め、スーパーコンピュータ「富岳」を使うことになりました。支援はあったのですが、使用しているソフトウェアとの相性が良くなかったようで、いくつか懸念点が残った為、FOCUSスパコンを検証しました。結果、FOCUSスパコンを選定しました。
FOCUSスパコンは、数年前に別の流体解析ソフトウェアの検討していた時、外部のベンダーがテストシミュレーションをFOCUSスパコンで行ったことで知りました。
FOCUSスパコンを利用する前に、FOCUSスパコンの利用講習会を受講しました。限られた時間での学習でしたが、受講したことにより、スパコンを使う上での全体像がかなり見えました。自分がどんなことをわかってないといけないかということは、教えていただけたので、そういった面ではすごく良かったです。その結果、FOCUSスパコンに取り組んでみようという気持ちになりました。
苦労した点や工夫した点
最も苦労したことは、スパコン利用に必要なLinuxのコマンド操作を習得しなければならなかったことです。社内のワークステーションで使うWindows についての知識(概念)しか持っていないので、特にソフトウェアのインストールは非常に苦労しました。結局自分達ではどうにもできず、最終的には計算科学振興財団(FOCUS)の技術の方に助けていただきました。
利用の成果と今後の展望
スパコンを使えるようになったおかげで新しいシミュレーション技術を導入できました。
今回スパコンを利用したことで、他部署でも「自分たちもスパコンでシミュレーションできるのでは」という意識が生まれ、スパコン利用の敷居が下がりました。
設計・技術者が全員参加し定期開催される技術会議で、『このようなことが出来るようになりました』と最新の技術情報を展開します。今回、社内でFOCUSスパコンの展開が早かったのは、その会議で情報が共有されたことがきっかけになったと思います。
新たな計算手段を得たことは社内でも評価されましたが、セキュリティ面での対策やルールは今後の課題になっています。計算時間のかかるシミュレーションはこれから増える見込みなので、今後もスパコンをより活用できる環境を整えればと思っています。
FOCUSスパコンの評価
スパコンの性能には満足しています。
費用(利用料金)については、社内ワークステーションを利用する場合、ライセンスの費用だけで解析ツールは使えますが、その費用と比較すると、外部計算機を利用し常時シミュレーションをすると費用が高くなりました。現在、ツールの検証中の為、使用頻度が高く、その費用が積みあがっています。今年はFOCUSスパコンの利用料金の単価が下がりましたが、少し下がると良いと思います。
計算途中で契約ストレージ容量がオーバーになった際、計算をしていない状態で24時間課金されました。これについて、何とかしていただけると助かります。
(こちらの件につきまして、当財団ではソフトウェアの仕様により処理が終了しなかった可能性が高いと考えております。 なお、ソフトウェアとハードウェアのどちらに原因があるか判断が難しい場合は、問題の切り分けについてヘルプデスクまでお気軽にお問い合わせください。)
FOCUSスパコンに今後期待すること
サポートについては、「FOCUSヘルプデスク」からシステムエンジニアのサポートが受けられるようになっていますが、ソフトウェアのインストールはサポート対象外の為、そのサポートをもう少し手厚くしてもらえるようになると助かります。
以上の内容は、アンケートの回答とインタビューをまとめたものです。(2026年1月実施)
インタビューを終えて
これまで、長年ご利用にいただいているユーザ様にインタビューする機会が多かったのですが、今回、FOCUSスパコンのご利用開始から1年余りと、利用期間が浅いユーザ様にインタビューすることが出来ました。利用前から利用開始当時のご苦労、そしてこれからの課題など率直にお話しいただきました。
当財団のサポート範囲がハードウェアの提供までで、ソフトウェアについては基本的にサポート範囲外となっているため、エドワーズ様のご要望にお応えできないこともありましたが、ヘルプデスクをご利用しつつ、社内展開が進んでいる話もお聞きすることができ、これからのご利用にも期待しております。









