FOCUSスパコン利用者様の声_株式会社クレハ
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『FOCUSスパコンは、アカウントを持っていれば、実験の過程でちょっとこれ解析したいというニーズに機能的に使えます。』
『FOCUSスパコンは、最新の機種が継続的に整備されているのが、すごく興味深いです。』 |
株式会社クレハ様は、1944年設立の化学メーカーです。身近な商品である食品包装用フィルム「NEWクレラップ」以外に高機能樹脂、化学品、医薬品、農薬など独自技術を生かした製品を多岐にわたり生み出してきた技術開発型の企業です。
この度、イノベーションテクノロジー部 主任技師 稲葉 祐策様にFOCUSスパコンのご利用について話を伺いました。稲葉様は、同社がFOCUSスパコン利用開始時からのユーザで、FOCUSスパコン利用の期間が長いユーザのおひとりです。
FOCUSスパコン利用前に抱えていた課題
FOCUSスパコンの利用開始から約10年になります。当時は実験もやりながらシミュレーションをしていたので、常時シミュレーションをしている状況ではありませんでした。また、スパコン利用のニーズは他の研究員にもありましたが、それぞれのテーマには波がありました。そのような状況下で各テーマがオンプレの計算資源を持ち、且つ保守管理に手間と時間を取られることは負担と感じていました。FOCUSスパコンは、接続してモジュールロードすれば使用できますので、計算資源の保守管理の手間と時間が不要になりました。
FOCUSスパコン選定の理由・決め手
他のスーパーコンピュータのアカウントも持っていますが、そこでは、こういうテーマに対して計算資源を使いたいという課題を提出し、それが許可されてやっと使えるようになります。テーマに沿ってまとまった計算を実行したい場合にはそれも良いのですが、企業の研究活動の中で出てきた検討課題に対処する場合には使用できません。一方、FOCUSスパコンは、アカウントを持っていれば、例えば、実験の過程でちょっとこれ解析したいというニーズに機能的に使えます。このような点は、FOCUSスパコンを選定するうえで利点でした。FOCUSスパコンのアカウントは持っておいて不都合は無いと思います。アカウント作成だけなら早く取得でき、しかも安価で、多様な計算資源が揃っているのも魅力です。
また、当時は、Gaussianが従量課金で使えるのはFOCUSスパコン以外になく、そのような制度もありがたく、FOCUSスパコン選定の決め手の一つでした。
苦労した点や工夫した点
コンパイルです。その時は、ヘルプデスクに問い合わせて解決することができました。コンパイル以外では特に困ることは無かったです。スーパーコンピュータを使用したことがある人なら、FOCUSスパコンは、何も障害を感じることなく使用できます。
社内でFOCUSスパコンを紹介する時は、一旦SSH鍵交換設定等は案内することもあります。
利用の成果と今後の展望
今も他のスーパーコンピュータと併用ですが、スケールを上げた計算や計算ジョブ数を増やしたい場合はFOCUSスパコンを使っており、社内で他にも同様の利用事例も出ています。
FOCUSスパコンは、最新の機種が継続的に整備されているのが、すごく興味深いです。計算のテーマが無ければ、FOCUSスパコンを使えないのですが、テーマがあったときに適切なシステムが揃っていると思いますし、有難く使用しています。
FOCUSスパコンの評価
FOCUSスパコンには多様なマシンが導入されていて、全てお試し利用出来ていませんが、いざという時にはすぐ利用できるという利点がありますので、そのような時は頼りにしています。新システムをお試しで利用できることもありますが、テーマに合致したものであれば、そのまま継続利用する前提で試したいなと思っています。
FOCUSスパコンに今後期待すること
FOCUSのホームページに掲載されているベンチマークは、これから計算しようとした時に最新情報に更新されていると参考になります。新しいアーキテクチャーの場合、並列効率とか何で性能が出るのかは、実際に動かして調べないと性能が出なかったりしますので、そういうことがホームページで前もって知ることが出来るのは助かります。また、少しずつ最新機種が更新されているのもFOCUSスパコンの魅力の一つです。
Webブラウザからスーパーコンピュータを操作できるオンデマンドサービスが、スーパーコンピュータ「富岳」にありますが、FOCUSスパコンにもそのような利用サービスができるようになると、例えば、実験をしている人がそのPCからそのままスーパーコンピュータが使えるようになりますので、利用のハードルがひとつ下がるのかと思います。
以上の内容は、アンケートの回答とインタビューをまとめたものです。(2025年12月実施)
株式会社クレハ
イノベーションテクノロジー部
主任技師 稲葉 祐策 氏
インタビューを終えて
他のスーパーコンピュータも使いつつ、FOCUSスパコンを約10年継続してご利用いただいているとのことでしたが、演算ノードに空きがあれば随時利用可能であるFOCUSスパコンとそれ以外のスーパーコンピュータとを使い分け、有効活用されている様子を知ることが出来ました。また、社内で他にもFOCUSスパコンの利用があるようですので、さらなる利用が進むことを期待しております。









